ロータリーとは世界最初の奉仕クラブ組織で、「人道的な奉仕を行い、あらゆる職業において高度の道徳的水準を守ることを奨励し、かつ世界における親善と平和の確立に寄与することを目指した、事業及び専門職務に携わる指導者が世界的に結び合った団体」と定義され活動してきました。国際ロータリーとは、ロータリークラブの連合体で、その中央事務局は米国イリノイ州エバンストンにあります。
1905年、急激な経済発展、産業隆盛の傍らで、道徳の欠如が目立つようになり、荒れる大都会シカゴの町で孤独な青年弁護士ポールP.ハリスが「実業人が友愛の気持ちを持って親しみ合い、仕事の上での知り合いの輪を広げていくために定期的に集まる会をつくる」というアイデアを語り、3人の友人と2月23日に第一回目の会合を開き、ロータリークラブが誕生しました。「ロータリー」の名称は、会員が順番に各自の事務所で集会を持ち回りで開いたことに由来します。
会員同士の親睦を深める一方、クラブとして地域社会のために役立つ活動を始めたロータリークラブは、1908年に、2番目のクラブがサンフランシスコに創られ、続いてオークランド、シアトル、ロサンゼルス等の都市へ広がりました。その後もロータリーは拡大を続け、アメリカ国内のみならず、カナダ、英国へと国際的に広がり、1922年に国際ロータリー(Rotary
International) と呼ばれることになりました。
もともと職業倫理を重んじる実業人、専門職業人男性の集まりであったロータリーは、100年以上に亘る活動を経て、現在は、職業人と地域社会のリーダーのネットワークを通じて、人びとに奉仕し、高潔さを奨励し、世界理解、親善、平和を推進することをその使命として、世界の200以上の国と地域の35,000を超えるRCで、約120万人の会員が様々な活動に取り組んでいます。